ねぇ…ーありがとぅ。


 そう。それが嫌。

 それに

「あたしがいたらその人は
 気をつかう。あたしは、
 その人の居場所を奪いたく
 ないの。」


「れんれん優しいね。」

「ほんとだょ、優しすぎ。」

「さすが俺の女。」


 最後のはなんか違う。

「蘭、お前はどうなんだ。」

 彼方が問う。

「俺は…」


 さっきまでの怖い顔が今は
 なんだか悲しそう。

 手が少し震えてる。
 相当あたしが嫌なのだろう。

 でも都合がいい。
 嫌だと言えばあたしはそれを
 理由に姫にはならない。

「俺は…正直女は大嫌いだ。
 視界にもいれたくねぇ。
 でも、そいつは彼方達に必要
 な奴なんだろ?
 俺は反対はしねぇ。」

 あぁ、きっとこの人は本当は
 すごく優しい人なんだろう。

 ただ女が嫌いなだけで。


 って、は?!今反対しないって
 言わなかった?!
 それは、ちょっと困る…

「あぁ、こいつは雪豹に必要だ」

 なにいってんの。

「ありがとぉ~蘭、大好き~」

「ちょっ、おま、抱きつくな」

 そう言いながら優しい眼差し
 を向ける。

 でも、むり。反対期待してた。

「姫には……ならない。」