ねぇ…ーありがとぅ。



 …ーガラガラ


 …ーシン…ー


 静まり返る生徒達。


 一斉にあたしの方に目を向ける。

 まぁ、気にしない。
 見られるのには慣れてきたから…



 「おい、お前遅いぞ。
  名前なんだ?」


 ハゲた先生が聞いてくる。


 無視…はさすがにダメか。


 「名前、五十嵐 恋」


 「五十嵐…五十嵐…っと、
  お前は3組だ。座れ。」


  言われなくても座るっての。


  何も言わずにハゲの横を通り
  空いた席を目指し歩いてく。


  「ここだよ。あなたの席。」


  そう言ってくれたのは、
  あたしよりも背が低く可愛らしい
  顔をした女の子。
  黒髪のボブで目がクリクリしてる。


  「ありがとう。」

  無表情でお礼を言う。
  席に着くと同時に式が再開された。


  眠い、すごく眠い。


  いつの間にか眠りについていた。