ねぇ…ーありがとぅ。


「右に同じく。恋ちゃんって
 無自覚なんだね。」

 無自覚?はて?なんかしたかな。

「おい、行くぞ、蘭が待ってる」

 蘭…あ、鈴がいってた人だ。

 ダメじゃん、あたし行っちゃ。
 かわいそうだ。その人が。

「あたし、帰るよ。」

「あ?なんでだ。」

「なんでぇ~だめだよ!れんれん
 約束したじゃんかぁ~」


 約束てか、一方的なね。

「だって、蘭って人がやばい女嫌い
 なんでしょ。あたし邪魔じゃん。
 かわいそう、嫌なのに。」


「恋お前って意外に優しい奴
 なんだな~俺関心しちゃった」


 意外は余計だ。
 てかそんなデカい体して
 しちゃったとか使うなよ。

「斎。」

「どうした?俺に惚れたか?♪」

「きもい。」

 そう。これが言いたかっただけ。

「プッギャハハ、キモイだってぇ~
 斎にぴったしだぁ~♪」

 あら、空って意外に毒舌ね。

「空ッッてめぇ~」

 また始まった、言い争い。

「はいはい、2人ともはやく
 行かなきゃ蘭がキレるよ。」

 2人は一瞬にして黙った。
 蘭って人そんなに怖いのか。
 会ってみたい。

「恋。」

 彼方があたしを見下ろす。