「…知ってたのか?」


「うんん…暗くて見えなかった。だけど、暗闇に見えた。髪だけ」


「…髪だけでわかるのか?」


「ちがうよ…。ただ、雰囲気が似てた」


「雰囲気ねぇ…。やっぱり、"セフィロト"の持ち主だけはある」


「セフィロト?」


「あぁ…セフィロト知らないのか?」


「…。」


「知らないみたいだな…。お前が狙われる理由…それはお前の持つセフィロトさ…。」


「セ…セフィロト?私、そんなの持ってない」


「そうか?」


「え?」