「聖汰~お前、爽のことどうすんの?」

        
「あぁ~この間の先輩ですよね~
 俺ムリだと思うんで諦めようかなーって」

        
「....好きだったんじゃないのか?」

「好きでしたよ。てか今も好きです。
 でも、あれは勝てないですって;
 それに爽先輩が決めることじゃないですか」

        
「...そうだよな」

「はい♪
 でも向樹先輩なら負ける気しないんですよね~
 では♪」

       
あははーと笑いながら聖汰は去っていった

        
てか最後の
”向樹先輩なら負ける気しないんですよね~”は
いらなくないか?

        
そう思いながら廊下を歩いていると

どこからか話し声が聞こえてきた