「ひよりちゃんは
 普通の子なんだし。
 悪魔との契約なんてやめて
 僕に士狼クンをくれないかな?」

え?

「佐藤、千尋に任せたほうがいい。
 こんな強力な悪魔と関わってると
 いいことはないぞ?」

くれって言われても
もともと
私が士狼に使われてるんであって
決定権があるわけじゃない。

いいことはないって言われても
契約自体は
お父さんの借金のせいなんだし。

「黙れ。
 ひよりを惑わすな」

士狼が私を引き寄せた。

「この場合惑わしてるのは
 お前のほうじゃないのか?」

深雪先輩に言われて
士狼は口をつぐむ。

「さっき少しだけ見えたけど
 君がひよりちゃんの側にいるのは
 ひよりちゃんの・・・」

「黙れ!!」

士狼が怒鳴り
そのまま相模先輩に攻撃する。

それを深雪先輩が受け
そのまま2人は
戦いに突入してしまった。