その日の帰り、
たまたま時間が同じになって
生徒会のメンバーと
帰った。

他の人たちはご飯を食べて帰るみたい。

でも私が一人で帰るのを心配して、
相模先輩が送ってくれることになった。

「すみません。
送ってもらって」

「いいんだよ。
 あいつらとは毎日のように
 つるんでるんだから」

「ほんとに仲良いですよね」

「まあ半年も一緒にいればね」

相模先輩と深雪先輩は
去年の前期から、
伊庭さんと柚木さんは後期から
生徒会の役員をしていて
とっても仲が良いのだ。

「ひよりちゃんは
 生徒会には慣れた?」

「はい!
 みなさん良くしてくれるし
 とっても楽しいです」

そういうと相模先輩は微笑んだ。

「誘った甲斐があったよ」

「はい。
 ほんとに感謝してます」

中学までは家事が忙しくて
部活に参加が精一杯だった。

でも実はちょっと
生徒会とかに興味があったんだ。

「やることあれば
 何でも言ってください!」

勢いよく言うと、

「じゃあ、
 今度の日曜は空いてないかな?」

「え、日曜ですか?」

「そう。
 ちょっといくつかお店の取材に
 行きたいんだ」

日曜か・・・。

「家のことあるのはわかってるから
 大丈夫なら教えて?」

「は、はい」

どうしよう。
行きたいな・・・。

今なら許してくれるかも
しれない。

・・・聞いてみようかな。