「で、手伝うことになったんだ」

後でばれてまた
いろいろ言われたくないから
寛人と莉沙には
その日のうちに話した。

「そんなにいろいろやって
 大丈夫なのか?」

寛人はやっぱり
反対みたい。

「大丈夫。
 息抜きみたいなもんだし。
 隔週の新聞の一部分だけだよ?」

「ひよりちゃん
 もうやるって決めたんでしょ?」

「うん」

莉沙の言葉にうなづく。

「じゃあ、もう何も言わないよ。
 一度決めたらてこで動かないの
 知ってるでしょ、笠原君?」

「そうだけど・・・」

「ま、仕事に支障ないように
 しないと怒られそうだけど」

つぶやくと

「それもそうだけど、
 無理はしないでね」

莉沙に釘を刺された。

でも高校のうちに
いろんなことやりたいって思ってた。

生徒会に関わるなんて
これから先できなさそうだし。
ちょっと楽しみなんだ。