「生徒会の手伝いしてみない?」

それはある日の朝練後。
いつものように
のぞきにきた相楽先輩が
突然言い出した。

「この前お昼に会ったときに
 話そうと思ったんだけど、
 幼馴染君がうるさそうだったから」

「この間はすみませんでしたっ。
 私が病みあがりだったから
 心配してあんなこと」

そう謝ると

「そりゃ心配だよね。
 でもちょっと仲良すぎるかなって
 思って意地悪しちゃった」

といたずらっぽく笑う。

ど、どういう意味なんだろう。

「あ、せ、生徒会ですよね。
 でも私放課後は・・・」

「大丈夫。持ち帰れる仕事だから」

と先輩はにっこり笑う。

生徒会で作っている新聞の
清書をして欲しいんだって。

「なんで私に?」

「こういうのしておくと
 内申に加点されるから。
 進学今は考えてないみたいだけど
 部活に入ってないなら
 他のことで学校の活動に
 参加しておくといいかなって」

そこまで私のこと考えてくれてるんだ。
すごく嬉しい。

「時々地域の話題のスポットに
 取材なんてこともあるし、
 息抜きになるんじゃないかな?
 たまになら土日で休んでもいいんじゃない?」

それはどうかわからないけど・・・。
でも生徒会の仕事、面白そう。

「ぜひ、やらせてください!」

こうして、私は生徒会の仕事を
手伝うことになった。