「あれ、ひよりちゃん。
 学校出てきたんだ」

突然後ろから声がする。

「あ、相模先輩・・・」

向かいにいた莉沙が
呆然とした声をあげる。

後ろを振り向くと
相模先輩が立っていた。

「風邪で休んでるって
 聞いてたから心配してたんだ」

「あ、ありがとうございます。
 もう大丈夫ですよ!」

心配してくれてたんだ・・・。

感動していると

「おい、おいっ」

横からつつかれる。

「お前生徒会長と
 知り合いなのかよ?」

あ、そういえば
それも言ってなかったっけ・・・。

しまったと思ったけどもう遅い。

「お前もう隠してること
 ないよな?」

寛人はなんだか不機嫌だ。