学校を休んで4日目。
やっと携帯を開いた私は青くなった。

「うわ。
 これ全部莉沙と寛人から・・・?」

着信にメール。
そりゃあれから何も連絡しなきゃ
そうなるよね・・・。

とりあえず
無事なことと、
今知り合いの家で
お世話になっているとだけ伝える。

しばらくすると
寛人から電話がかかってきた。

『おい!
 お前今までどうしてたんだよ。
 マジで大丈夫なのか?
 家でチャイム鳴らしてもでてこないし。
 携帯にもメールにも返事ないし。
 学校には一応欠席の連絡が来てたけど
 ほんっとに心配したんだからな』

まくしたてる寛人に
平謝りするしかない。

「心配かけてほんっとごめん。
 思ったより熱が高くて。
 意識が朦朧としてて・・・。
 今日やっと携帯見たの」

『ひよりちゃん?
 無事だったのね。
 本当によかった』

莉沙も一緒にいたんだ。

「莉沙もごめんね。
 もうちょっと早く
 連絡できればよかったんだけど」

『それでひよりちゃん。
 私たちに何か隠してない?』

ぎくり。

「え、なんのこと?」

『何もなくてひよりちゃん
 こんなことしないでしょ。
 ちゃんと、説明してくれるよね?』

莉沙が怒ってる。
こうなると納得するまで
莉沙は引かない。

もう隠せそうもない。

「・・・わかった。
 ちゃんと話す」