「これは何だ」

3時のティータイム。

士狼の前に出したのは
小さなココット皿だ。

中身はかぼちゃのプリン。
かわいくホイップクリームで
デコレーションして
かぼちゃの皮をくりぬいた
飾りが添えてある。

「3時のおやつです。
 どうぞ、召し上がってください」

にっこり笑って言う。

「・・・お前が作ったのか?」

「そうですけど。
 お気にめしませんか?
 下げましょうか」

そう言うと、
少し呆然としていた士狼が慌てて言う。

「い、いや。食べる」

そう言うと
急いでプリンをすくうと
口に運ぶ。

「・・・うまい」

思わず、といった感じで出た言葉に
こちらも驚く。

な、何なのよ。
その子供みたいな顔。
反則だ・・・。

士狼は
あっという間にプリンを食べてしまった。