その日は一日
気分がスキップしてるみたいだった。

おかげで
先生に指されてもうわのそらで
叱られたり


昼ごはんのときは
寛人や莉沙には
心配されるし
散々だった。


でもほんとに
あの相模先輩と
話したんだ!

帰ってからも
ふわふわした気分で仕事をする。

「何がそんなに楽しいんだ?」

声をかけられて振り向くと
そこには士狼が立っていた。

「べ、別になにも・・・」

「鼻歌歌いながら仕事とは
 いいご身分だな」

え、私鼻歌なんて歌ってた?
腕を組んで仁王立ちしている
士狼はなんだか機嫌が悪いみたい。

「す、すみません・・・」

あんまり関わらない方が良さそう。
謝って仕事に戻ろうとする。

「待て。
 そんなにいいことがあったなら
 主人である俺に報告すべきだろう」

なんでしつこく絡んでくるのよ・・・。