「ふーん。
 似合うじゃないか。
 サイズもぴったりだ」

にやにやした声に顔を上げる。
想像したとおり
にやついた士狼の顔があった。

「何で私のサイズわかったの
 っ・・・たんですか?」

いけない、敬語敬語。


すると、

「そんなもの見ればわかる。
 それより宗像について
 きちんと働けよ」

と言うと行ってしまう。

意味わかんない。
見ればわかる魔法かな・・・。

「佐藤さん」

考え込んでいると
宗像さんに呼ばれる。

「は、はい」

「旦那様に許されない限り
 自分から発言はしない」

「はい・・・すみません」

宗像さんは返事を聞くと
また先を歩き出した。