・・・でも。
このまま
迷っていてもしょうがない。

「私学校があるんだけど」

そう言うと、

「労働に従事する
 時間が減っていいなら
 好きにするといい」

借金返済が
伸びるのは嫌だけど
学校辞めたら
頑張る意味がなくなるもん。

「衣食住は保障しよう。
 返済が滞っても困るしな」

どうせ卒業したら
すぐ働くつもりだったし
食べるのに困らないなら
逆においしいかも?

自分を納得させる。

「わかったわ。
 あなたと契約する」

「よし。それでこそ、建造の娘」
 
イケメン、
士狼は満足そうに笑う。