「よい、どちらにせよ
 この娘はこの先
 俺のものになるのだ。
 これからゆっくり
 調教すればいい」

はい?
聞き捨てならないことを
聞いた気がする。

「ちょっと、どういうこと?」

聞き返すと、

「建造は己の願いのために
 お前の魂を担保にしたのだ」

「・・・・・・」

「聞こえていたか?」

「え、ええ・・・」
  

・・・何やってんだあの親父!!!

「契約を守らぬ者もいてな。
 保険として近親者の魂を
 担保に入れるのだ。
 建造の場合寿命が短かった。
 願いの大きさもあって
 自身だけでは払えなかったのだ」

「私に断りなく
 そんなこと出来るの?!」

「そこは悪魔だからな。
 回収できさえすれば
 人間のルールは関係ない」
 
イケメンがにやりと笑う。

「問題あるわよ!」

言い返すがまったく聞く様子もない。