「では、体が動かぬのは
 どうしてだと思う?」

自分が見えない力で
縛られていたことを思い出す。

「いや、わかんないけど」

「投げ出しすぎだろう」

突っ込まれても
わからないものは、わからない。

「とにかく、建造とは
 やつの魂を対価に
 契約をしていたのだ」

イケメンは話を元に戻す。
どうやら聞かないと
体の拘束は解いてもらえないらしい。

「わかったわよ。
 そういうていで話を聞くわ」
 
諦めてそう言うと

『黙っておれば
 士狼(しろう)様に
 無礼だぞ!!』

イケメンの後ろから
声がして、
机の上に黒猫が飛び乗った。

『いかに建造殿の
 娘とはいえ
 失礼な口を聞くな!』

毛を逆立てて
猫が私に怒鳴った。
  
「ね、猫が喋ってる・・・」

もう展開が早くて
容量オーバーだ。