Beyond Your Imagination



†有里咲月side†


朝たまたま名簿見るのを手伝った鎖部さん。

声楽専攻のつもりで学園に来たのに。
今、彼女はどれだけ辛いのだろうか。

俺には計り知れない。


彼女は今にも零れそうな涙を目に溜めて俺を見る。


アキ「なんだかホームレスの気分
ハハッ…」


そう…無理に笑う。

まだ初対面なのに、なんだか放っておけない。


きっと彼女は…無理をする人だ。