†真田直獅side†
鎖部さんと付き合う事になってから初めて登校する学園。
それは何故かいつもより新鮮に見えた。
緊張しながら視聴覚室に入る。
いつもの事だが、まだ誰もいない。
彼女はもう少しで来るだろうか。
もしかしたら…。
「真田先輩っ!
好きです!付き合って下さい!」
そう、顔を真っ赤にして言う見知らぬ1年の女の子。
自分で言うのもなんだが…告白は本日3回目だ。
告白なんて滅多にされないのに、どうしてこんないきなり…?
しかも1年ばかり。
ナオシ「ごめん…
気持ちは嬉しい、ありがとう」
差し支えの無い返事をする。
すると直ぐにその女の子は涙目で去っていった。
「あー…
やっぱり…てる…じゃ」
少し離れた曲がり角から声がした。
…?
「鎖部さんに聞いてこようよ」
女性の低い声…。
今…鎖部さんって…!
ナオシ「ちょっと…!」
俺がその角に着いた時には既に声の主はいなくなっていた。
彼女に何もなければ良いけど…。
俺は数分前の出来事を思い出す。
まさか彼女達に捕まってたり…?
