Beyond Your Imagination



ナオシ「ようこそ!
バンド専攻テリトリーへ〜♪」


パンパンッ。


私に向かってクラッカーが発射する。


アキ「わぁ…!」


活動場所である視聴覚室にはバンド専攻の生徒が30人程いた。
皆、新入生を祝っているようだ。


「ねぇパートは?パートは?」

「カワイイね〜彼氏いんの?」

「どう!?この学園!」


入るなり質問攻めにあった。
え、えーと…。


ナオシ「はいはい先輩方ー?少し黙って下さい!
鎖部さんが困ってます」


真田先輩が専攻の人達を掻き分けながら入る。

私はそれに続こうとしたが…。


「鎖部さんって言うの〜?
変わった名字ね!カワイイー!」

ナオシ「だからー…」

「まぁまぁ怒るなよな〜直獅」


真田先輩は皆に人気みたいだ。
先輩の周りは暖かい。


ナオシ「うるさくてごめんね^^;」

アキ「いえ、楽しそうですね」

ナオシ「だろ?
これから一緒に頑張ろうな!」