Beyond Your Imagination



月光奏学園の控え室を後にして建物自体の出口を探すが…

見当たらない…。

私、どこから来たっけ?

困った…。


??「…え

アキちゃん…!?」


聞き慣れた声に不安な顔で振り返る。


アキ「!

さ、真田センパイ!」


背後から私の名を呼んだのは

紛れもなく真田先輩であった。


ナオシ「もしかして…

あの友人の応援?」

アキ「あ、はい」


昨日の今日で…上手く目を見て話す事が出来ない。

心臓がうるさいよ〜…。


ナオシ「今から帰るならちょっと待ってて!

送ってくから!」

アキ「え、あ…はい!」


そう言って走り去った真田先輩。

先輩は…余裕そうだ…。

今まで通り…今まで通り…。