先輩方の演奏。 私の歌声。 こんなにも…心地よい。 ふと、観客席の有里くんと目が合う。 彼は笑顔で…親指を立てて見せた。 あの時、もし彼が私に「歌って」と頼んでいなければ 私は希望を持てなかった。 きっと…真田先輩にも必要とされなかっただろう。 ありがとう有里くん。 ありがとう…真田先輩。