真田先輩は私に何を…言ってるの?
ナオシ「だから…
俺のバンドの声になって」
私の前に膝まづき差し出された掌と、告げられた最後の言葉。
真田先輩が…私の"声"を…?
まさか有里くんに歌ったあの時…聴いていたの?
「これは凄い展開になって来ましたァ!
キーボードか、ヴォーカルか!?
どちらを選ぶのでしょう!?」
嘘みたい。
嘘みたいに…嬉しい。
こんな偶然が重なるなんて。
私は…先輩の掌をそっと握った。
一瞬の間を置いて、会場がワァッとなる。
「…真田直獅を選びましたー!!
おめでとうございます!!」
会場は既に歓喜の渦の中だった。
私の横には。
ナオシ「…ありがとう」
そう言って微笑む、真田先輩の姿があった。
その後、真田先輩はさらにキーボードとして今まで組んでいた先輩を選出し
キーボードパートの時間は幕を閉じた。
