アキ「…っ」
真田先輩が…私を必要としている。
その事実だけで胸が激しく脈打つ。
シュン「…先輩
鎖部さんだけは…渡せません」
ナオシ「…」
目の前で睨み合う2人。
何故か会場は盛り上がっていた。
「これはこれは!
期待のルーキー同士の戦いでしょうか!?
さぁ、鎖部さん!選んで下さい!」
司会も興奮状態になっていた。
私はどうする…?
秋山くんの気持ちは本当に嬉しい。
断りたくない。
…でも…
私の気持ちが揺れていた…そんな時。
ナオシ「…ヴォーカル
キーボードじゃなくて、ヴォーカルとして…」
シ…ン。
アキ「…えっ?」
先輩の一言に会場が静まり返る。
ナオシ「前に…屋上で歌ってるのを聴いたたんだ
今まで過ごしてきて…君の性格や努力や我慢を知った…つもりかもしれないけど…
俺は君自身に…
そして君の声に、惚れたんだ」
