経過観察も順調なので、

退院することになった。

荷物を整理していると、

…小夜が花束を持って現れた。

「…小夜、来てくれたんだ」

「…うん、退院するの?」


「ああ。順調だしな」

「これ・・・」


手渡された花束を笑顔で受け取った。

「恭介」


「・・・ん?」


「私、よく考えたんだけど・・・

やっぱり、恭介の事好きだから・・・

恭介が小百美ちゃんを好きでも、

別れないから」