翌日俺は目を覚ました。
しかし様子がおかしい。

俺は何故泣いている?
何でこんなに胸が苦しいんだ?


思い当たる節の無い様子の涼は困惑する。

不意に何気なく携帯を開き、受信メールを確認する。

―新規メール一件― 

flom:笑華
件名:無し
本文
今このメールを見ている涼は

あたしの事を恨んでるかも知れない。

大嫌いかも知れない。

だけどあたしは、中途半端に関係を終わらせるのは嫌だ。

だからまた傷付けるかも知れないけど、聞いて?

涼の大きすぎる愛はあたしには重すぎました。

涼が誰よりもあたしの事を愛してくれてたのは理解してた。

だけど安心よりも怖かったの。

これだけ大きな愛を受けて、もしこの先、お別れをしなければならない時が来た場合。

あたしは多分壊れちゃう。

だからまだ涼に依存してない今のうちに、まだお互い引き返せる今のうちに。

お別れをしたいと思います。

短い期間でしたが、毎日がドキドキの青春を味わえました。

心から感謝してます。

本当にありがとう。
そしてごめんなさい。

あたしより涼の事理解してくれる子必ずいるから。

あたしは涼の幸せを願ってます。

さようなら。