「美宇ー空くんが迎え来てるわよー」

「今行くー!!」

タッタッタ…

急いで階段を降りて
空の元へと走る。

「お母さんいってくるねー」

「気をつけていってくるのよー!」

ガタン。

ドアを急いで開けると
空が自転車にまたがって
早くしろと叫んでいた。

「ごめん!お待たせ」

「いいから早く乗れ!また
学校遅刻すんぞ」

「はい、毎日ごめんなさい」

「ったくホントだよ。飛ばすから
ちゃんと掴まってろよ」

「うん!」