ケータイから目線を外して立つ 隣の男子。 その瞬間窓から心地よい風が入ってきた。 「杉原 純也。よろしく」 今まで髪で隠れていた顔が風に吹かれて露わになる。 トクンと……… 胸が高鳴った気がした。 少し癖のある自然な茶色の髪。 整った顔に 長い手足。 そこら辺のモデルより断然綺麗な顔をしていた。 クラスの女子のほとんどが見とれたと思う。 『杉原 純也(スギハラジュンヤ)』 この人があたしの隣の男子