いやいやっ
あなた達さっきまで騒いでたじゃん
゛由樹くんの隣がいいって゛
この前の席替えでも騒いでたじゃん
今回もちょっとぐらい騒いだっていいんだよ
そしたら全力喜んでで交換するからさ
なんて心の叫びが聞こえるわけもなく‥
しょうがなく私は移動するしかなかった
新しい席に移動すると
既に綾と総と矢神くんが揃っていた
「美緒-!!」
綾が私に飛びついてきた
可愛いなぁちくしょう
「一緒だね!良かったぁ-」
笑顔で話してきた綾を前にしてちょっとは良かったかなとか思うことが出来た
「‥あのね、後で聞いてほしい話があるんだ」
と私にしか聞こえない声で綾は言う
「‥おい、」
ふと話かけられた声に綾は思わず顔を赤らめて目を伏せた
その声がだれのものなのかはすぐ分かった
「総どうかした?」
いつの間にか近づいてきた総は更に近づくと
「お前大丈夫か?」
何が?
と一瞬思ったがすぐ何のこと言ってるのかは分かった
