「なんで由樹くんのこと嫌いなの?あんなにカッコイいのに!」
「カッコイいのが嫌なんじゃん、だって絶対遊んでるし」
「そりゃあ、あんだけカッコ良ければねぇ‥」

泣かされた女は星の数ですってか‥
やっぱ絶対関わるのやめよう
絶対いいことないし

私はふと校庭にいる矢神くんの姿をみた

ばちっ

「え‥?」
今目があった‥?
気のせいかな?

私の目の前では綾がキャーキャーとまだ騒いでいた

きっと綾が騒いでたからだよね‥
じゃなきゃ、おかしいし

もう一度視線を落とすと
もう矢神くんと目があうことはなかった