「‥え?」
「あっ、今嫌な顔したでしょ」
当たり前でしょ
なんで今関わるのやめようとした人とガッツリ絡まなきゃいけないわけ
そんな私の思いとは裏腹に
「でも、島ちゃんのお願いだからしょうがないよね」
矢神くんはニヤッ意地悪そうに笑った
こいつ‥私が断れないの分かって言ってるな
ただでさえ成績悪い私は単位の為島ちゃんの゛お願い゛という名の゛命令゛に逆らうことは出来なかった
「分かったよ‥行くよ」
「良かったぁ-、加賀さんがダメだったらどうしようかと思ったんだよね」
゛じゃあさっさと行こうか゛
と言って矢神くんはスタスタと私を通り過ぎ歩いていった
あっ、なんだ
やっぱり矢神くんも嫌だったんだ
じゃあ1人で荷物持つのが嫌とかかな
なんにしてもさっさと終わらせてくれるなら有り難いけどね
私は綾に゛ごめん゛と一言告げて見失わないように矢神くんの後を急いで追いかけ教室を後にした
