この寂しさを…





それから慎也さんは、練習に何回か来てくれた。


「莉菜ちゃーん?テーピングどこ?」


「……」


「莉菜ちゃん?ちょっと!おい!」



「……っあ~!はい!?」


ぼーっとしてた


「何見てんの~?も~。テーピング!」


ゆりはしっかり者で責任感が強い。

あたしはそれに助けられる。


「テーピングはね~…あっ部室だ」


「じゃあうち取ってくるね!莉菜ちゃんボール拾いしてて!」


「はいよ~」


そう言うとゆりは走って部室に向かった。


ゆりは同じクラスに彼氏がいる。

あたしはどっちかというと男みたいな性格だから彼氏とか興味ないの!

あたしも彼氏出来るかな~?


そんなことを考えながらアップする部員を見ていると一人があたしの方を見ていた。



なになに?





「あれ慎也さんじゃね?慎也さんお~す!」

「「「おーす!!」」」




えっ?


後ろを振り返ると慎也さんが歩いてきた。

あたしを見てたんじゃないのか。



慎也さんはあたしの近くでスパイクの紐を結び始めた。


「…お疲れ様ですっ」


「お疲れ」


恐る恐るあいさつすると笑顔で優しく返してくれた。


かっこいいかも…