「はああああ~…」
「……なんか昨日より溜め息が悪化してるね……何かあったの?」
心配そうな顔で見てくる由花。
いくら親友の由花でも
ホストで働く事になったとは言えない。
未成年だしそもそも私女だから本当は絶対に働けないんだもん。
学校にでもバレたら
即退学になる。
「うーん、ちょっと色々あって……」
「そっか…、何かあったらいつでも相談して!」
「由花……」
本当に由花は
優しい子だ。
妹にしたいくらい
由花みたいな妹がほしかったな……。
そしてまたいつもの通りスーパーに行って買い物をする。
私と由花は中学からの仲だけど
スーパー以外で外には出掛けた事はなかった。
遊ぶとしても由花の家で遊ぶくらい
貧乏な暮らしだから
周りのみんなみたいに服を買ったり外ご飯食べる事も出来なかった。