「頼むっ!俺の代わりにホストやってくれっ!!」
そう言って土下座をする愁哉。
「ちょっ!!そこまでしなくても……」
「お願いだっ!!」
こんなに必死になってる愁哉は珍しかった。
そんなにバンドが大事みたい。
「はぁ……、わかったよ……出来るか分かんないけどやってみるよ。」
「本当か!?」
「うん、そんなに頼まれたら断れないよ…。」
「さっすが俺の双子の妹っ!」
と言って
私の頭をくしゃくしゃっとした。
「ちょっと、やめてよっ!」
「あ、因みに初出勤は明後日だから」
「はぁ!?」
明後日とかすぐじゃん!
まだ心の準備とかあるのに……
「後、生活費と借金返済もよろしくっ☆」
じゃっ!!
と言って愁哉はいそいそと出て行った。
「って、金銭面は全部私がやらないといけないの!?」
まぁ、兄ちゃん達の世話よりは増し……
………じゃないよね……。

