17歳の女ホスト



「千亜……」

愁哉は申し訳なさそうな顔をした。

よし、これで諦めてくれるだろう。

そう思ったけど……

「そうだっ!良い案がある!」

え、諦めて無かったのかよ……。

愁哉が言う
“良い案”は聞きたくなかったので
逃げようとしたら
腕を掴まれた。

「離してよっ!」

「この家千亜が一人で使うってのはどう?」

「え……?」

一人で使って良いって事は……

「兄ちゃん達どうするの?」

あいつら放置したら
大変な事になるのに……

「俺がどうにかする!」

「どうにかするって……」

なんか色々心配なんだけど……

でも、兄ちゃん達がいなくなったら
少しは自由になるかな……。