だから私と由花にとって
スーパーでの買い物は
凄く貴重な時間だった。

「あれ?今日はそれだけなの?」

「あーうん、兄ちゃん達しばらく帰って来ないから、ご飯は私のだけでいいの。」

「え、そうなの!?一人なら寂しいんじゃない?」

「寂しくないよ、寧ろいない方が楽!」





……とは言ったものの
家に帰るとうるさい奴がいないっていうのが少し寂しく感じた……。

そしてテーブルの上にあるのは
大きめな箱と手紙

多分愁哉からだ。

先に手紙を読んでみよう。


     千亜へ

とりあえず兄貴達は俺の所にいるから心配するなよ!

そんで明日から出勤だから西崎千亜じゃなくて
西崎愁哉としてやって口調にも気をつけろよ!
箱の中にあるのは
明日から着ていくスーツだから。
多分サイズは少しデカいけど気にすんなっ☆
じゃ、とりあえず明日から頑張れよー!


     愁哉