『じゃっ

俺はノートを
写さなきゃいけないんで
そろそろ帰りますよ~』


木村がソファーから立ち上がる。


「とっとと帰って!

そしてもう2度と
借りに来ないでね!」


あたしが言うと…



『もう、素直じゃないな~

俺が来なくなったら
ホントは寂しがるくせに』


靴を履きながら

木村がいたずらっぽく微笑んで
そんなことを言った。