『陸斗、あのね』 穂波が 自分のお腹に 手を当てながら 『赤ちゃん、できたの!』 とびっきりの笑顔で言った。 俺も、嬉しいよ 嬉しいけど それよりも 驚きのほうが勝っちゃって 言葉すら出ない。 俺は目を丸くしたまま 固まってしまう。