『穂波ー?』 「なーに?」 『どーして俺が いきなり新婚旅行なんか 計画したと思ってる?』 歩きながら 陸斗がそんな話題を切り出した。 「えっ…どうしてだろ? …陸斗が行きたいって 思ったからじゃないの?」 『それもある。けど それより大きい理由がある』 「何?その理由って」 私が聞き返すと 陸斗は歩くのをやめて 砂の上に座り込んだ。