「し、し、しっ?!
 下の名前って『庚』って呼べと?」





そんなムリムリムリムリ。





「庚様ってよびたいのなら呼べばいい」





「それも、いやですっっ!」





「じゃあ、知らん!
 その話し方も辞めてくれ」





「敬語ですか?わかりました。やめます」





「ほら、泣き止んだなら
 着替えて来い。遅れるぞ」