「あのさ、今更やけど、アドレス教えて?」


アドレス?



あ、そういえばそうや。


勝利にうちのアドレス教えてへんかったっけ。



『そうやな。赤外線でえぇ?』


「おう!」



うちは勝利のケータイにアドレスを赤外線で渡した。


ホンマに、これで恋人同士なんやな。


て、アドレスくらい友達でも交換するもんかな。



「じゃぁ俺は帰る。また明日な。勉強頑張ろうや。」


あ、そうや!そのこと!


『勝利!』


「なんや?」


『うち、進路決めたんよ!』


「あ、そうなん?どうするん?」



『うち、看護系に進む。というか、勝利と同じ・・・ところに行きたい』


「そうなんやー。へー、俺とおな・・・っまじで!?」


まさかうちがこんなこと言うと思ってへんかったやろな。



勝利の目があっちに行ったりこっちに行ったりしてる。



「いや、でも、もうあと受験て推薦・・・一般・・・」


『仕方ないよ。うちがこうしたんやから。メッチャ頑張る!』


「そ、そうか。よし!俺もまだ合格かどうかわからへんし、一緒に頑張る!」


「よしっ」て気合を入れ始めた勝利。



かわえぇんやら、かっこえぇんやら。


いろんな一面がある勝利さん。