もうそろそろ、先生が来てる時間や。


荷物を持って、職員室へ向かう。



職員室には、数人の先生がいてた。


そこで鍵をもらい、教室へ向かう。


ガラガラッという音と共に、教室のドアが開く。



ガラガラッとドアを閉め、自分の席に着くうち。


うちの席は窓側の一番後ろの席。


一番落ち着く場所にうちの席があった。


そこで、鞄から教科書類を出し予習をする。



はたから見ればメッチャ真面目なタイプのうち。


二年前までのうちを知らない人はみんな必ずそう思う。


それでいいけど、やっぱり最初は違和感があった。



今は慣れたけど、慣れるまでは毎日イライラして仕方なかった。


でも徐々に友達もできて、先生からも褒められたりすることもあってうちの中がどんどん変わって行った。


今は、学校にいてる時はメッチャ楽しゅうて仕方ないって思える。


家に帰ると、また以前の自分に戻ってまうけど。


それまでは至福の時間のようなもん。



ずっと前からこんな性格やったら、幸太は死なんでよかったのに・・・。




「あ、おはよう実奈子!」


大体いつもと同じ時間に登校してきたのはうちの教室の学級委員長。


名前は、沙織。


いつも元気なパワフル少女や。


「今日の予習?さすがやな。うちもやろかな。」



いつもそう言うくせに、絶対読書をする人。


読書のほうがおもろいねんもん、って言われるとそりゃそうやろうけどな。