私のこと心配してくれるのかな?なんか嬉しい。人と仲良くするのも良いのかもしれない。
「大地は誰にだって優しいんだよ!!」
後ろから声が聞こえた。振り返って見ると三上さんだった。三上さんは同じ名前。仲良くしてくれるかな?
「問題児って呼ばれてる大地だけど、気になる人がいると優しくなるの!!私にだって優しいんだから自分だけって思うなよッ!!」





園上君は皆に優しいんだ。でも……。三上さん。園上君のこと問題児って言ってなかった?そんなこと無いと思うんだけどな。
私は園上君を見ながらそう思った。
「大地が優しくしてるからっていい気になんなよ!!」



恐いなぁ〜。世の中にもこう言う人がいるんだ。お父さんとお母さんが可哀想だよ!!!!
「別にいい気になってませんから。」
「話かけんじゃねぇ。」
そう言い三上さんは私のもとからどっかに行った。
―自分から話しかけて来たんじゃん意味わかんない。


「気にすんな佐野。アイツはいつもそうだ。佐野にビビってるんじゃね?」
「それはないだろ!!」
園上君の後ろにいた男の子が言った。私は首を傾げた。
「コイツは曽根純希。」
「よろしくね。佐野さん。」
「よろしくお願いします。」


またお友達ができたような気がする。でも友達じゃなくても話せただけでも嬉しい。三上さんとは仲良くなれないかな?