初めての友達。初めてこんなことを言われた。凄く嬉しかった。女の友達なんていないのに男の友達ができてよかったのかな?
周りを見ると皆私のことが嫌がっているように見えた。私の何処がイヤなのかな?イヤなら言ってくれれば良いのに……。
「佐野って、席どこ~?」
園上君が話しかけてくれた。こんな私を見捨てないで話しかけてくれる。なんか嬉しい。
「佐野と園上ってなんか近くない?あッ。でも曽根が邪魔してる。」
本当だ。私と園上君って出席番号が近い。でもその間には2、3人いる。近いと言っても私なりに遠く感じる。







「私は此処かぁ~。」
そう言った時私の席に座ってた子が逃げ去るように走っていった。何で私のこと皆嫌うんだろうな?
「あいつらなんで佐野のこと嫌うんだろうな?」
後ろから声が聞こえたから振り返って見ると園上君だった。
「佐野だってイヤだろう?」
私は頷いた。園上君は私のことを助けてくれてるのかな?イヤッそんなこと無い!!だって私は嫌われてんだよ!!なのになんで私のことを思ってるんだろう?



「さすが、興味だけあんね!?」
1人の男の子が言った。園上君は私のこと興味だけだったんだぁ。私ったら勘違いしていた。悲しい。
「興味も興味だけど……。なんかほっとけないんだよね。」
「大地らしーぜ!!!!」
????興味????ほっとけない。どっちなの?なんか園上君に迷惑かけてるな……。
「佐野!今の話気にするな!!ごめんな!!」
「いえいえ。大丈夫です。」