そんなに私のこと知りたいのかな?




「別に。普通だよ。」
「普通なの?クラスとかどうだった?友達とかは?」園上くんが聞いてきた。





―なんで私のことそんなに知りたいんだろう?
私はそう思った。




「うーん。友達はそんなにいなかった。私のことみんな嫌いみたい。」
「そっか……。じゃあ。俺のこと友達だと思えよ!!」
「俺も!俺も!」
園上くんと曽根くんが言ってくれた。






私はホントに嬉しかった。こうやって人に親切にされたこと一度もないのにすっごく嬉しかった。



「ありがとうございます。」

「良いって!良いって!」

―ホントに優しい。園上くんは。






私はそう思った。