そこまで考えて、ハッと思いつく。

そうだ…。

襲ってくるのは屍だけではない。

寧ろあの屍達は犠牲者。

本当に恭平達が警戒すべきは…。

その思考を断ち切るように。

「いぎっっっっ!」

恭平の首筋に走る激痛!

「恭平君っ!」

美晴が叫ぶ。

その叫び声に混じって聞こえる、不気味な羽音…。