警察とも連絡が取れた。

こちらに向かって来てくれているという。

ならば持ち堪えられる。

最低でも警察が到着するまでの安全は確保できている。

その筈なのに。

「……」

恭平の胸から、不安は消える事はなかった。

何だ?

何かを忘れている。

大切な何かを見落としているような。