「…大丈夫だよ」

美晴を安心させるように、恭平は力強く言う。

一応こちらには猟銃という武器もあるし、別荘の一階は完璧に施錠した上で家具などで出入り口は全て封鎖してある。

どんなに集団で押し寄せてきても、ちょっとやそっとでは突破出来ない筈だ。

こちらは二階にいるのだから、あの屍達はこちらを見上げて手を伸ばし、呻いている程度しかできない。

こちらに手出しは出来ないのだ。