しばらくして、美晴が恭平の元に戻ってきた。

「恭平君、電話してきたよ!すぐにこっちに向かうって」

「そうか」

やはり銃声を聞かせたのは正解だったらしい。

すぐに警察が動いてくれた事で、少し希望が見えてきた。

だが、安心するのは早い。

警察が来るまでに、まだ時間はかかるだろう。

「それまで持ち堪えられるかな…」

美晴が不安そうな顔をする。