「美晴ちゃん、通報を」

「はい!」

すぐに電話の所に向かう美晴。

恭平は二階のバルコニーから、猟銃を構えた。

美晴が通報している間に、敢えて屍目掛けて発砲する。

銃声が電話越しに聞こえれば、警察も只事ではないと迅速に行動するだろう。

それにしても。

「っ!」

引き金を引き、猟銃を発砲。

反動は思っていたほどではないが、なかなか命中させるには難しいものだ。

これは無駄撃ちはできそうにない。

撃つならなるべく引き付けてから撃たないと…。